先日、EPFに加入しました!
その際に、加入に必要な書類、役所での手続きの流れなど、マレーシア在住の人にとっては耳寄りな情報を把握できました。
今回から2回にわたって、EPFの制度や魅力、具体的な加入手続きや用紙の記入方法についてご紹介したいと思います。
EPFとは?
EPFとはEmpoyee’s Provident Fundの略で、日本語で言うと「従業員積立基金」となり、日本の年金制度に当たります。
マレーシアの年金制度「EPF」は、本人の給与から天引きで積み立てたものが、本人の定年退職時に利息がプラスαされて、払い戻しがなされるという内容になっています。
被雇用者に当たるマレーシア人は加入が必須となっており、雇用主の会社が基本給の13%(基本給がRM5,000以上の場合は12%)、本人が基本給の11%をEPFに積み立てることになっています。
支給開始年齢が来たり、住宅購入や教育資金など、特定の用途で引き出しが可能ですが、外国人の場合は帰国時に払い戻しを受けることもできます。
EPFの利率は、銀行の定期預金の利率が3%~4%程度であるのに対し、5%~6%と、とても高くなっています。
(年によって利率は変化し、2018年はここ20年でもっとも高い6.9%という高利率が付くこととなりました。)
手続きが面倒に感じる人もいるかもしれませんが、一定期間以上、マレーシアで働くことが確定している場合、是非加入したい制度の1つです。
SOCSOとは違う?!
似た名前の制度にSOCSOがありますが、これは日本で言う雇用保険にあたる制度です。
勤務中の怪我や病気などに対する補償をしてくれる補償をしてくれる制度で、こちらは外国人・マレーシア人に関係なく、強制加入となっています。
外国人もEPFに加入できる?!
結論から言うと、EPF制度には外国人(日本人)も任意で加入することができます。
しかし、外国人労働者の場合、本人(被雇用者)の積立額=基本給の11%はマレーシア人の場合と同じですが、雇用主(会社)の負担額=最低RM5~と、マレーシア人である場合と比べると、かなり低額です。
会社がいくら負担してくれるかは会社によりけりなので、お勤めの会社に確認し、購入してみましょう。
もし、会社が月RM5の最低額しか負担してくれなかったとしても、外国人の場合、定年退職時でなくても、帰国するときに全額(元本+利子)を払い戻すことができるます。
高い利率での貯金ができるので、個人的にはオススメです。
会社がEPFに加入させてくれない?!
会社がEPFへの加入を認めてくれない場合もあります。
あくまでも外国人は「任意」で加入ができる=「会社が加入を認めるかどうかは自由」となっていますので、このような場合、残念ながら諦めるしかありません。
加入できれば会社に感謝、機会を改めて交渉ですね。
マレーシアをはじめ、海外では交渉で変えられることが結構多いような気がします。(お給料やボーナス、各種手当など)
一度交渉してダメな場合でも、別のタイミングで交渉を続けるといいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
追記:EPF口座の開設に必要な種類・窓口での手続きはこちら
EPFのアカウントを新しく開ける際に必要な書類や実際に必要な手続きはこちらでご紹介しています。
追記:本帰国・EPF口座を閉鎖する際の手続きはこちら
本帰国でEPFの口座を閉じてお金を引き出す際の手続き方法はこちらでご紹介しています。
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