マレーシアに住んでいると、「マレーシア語も話せるの?」「私も移住してみたいんだけど、やっぱりマレーシア語も話せた方がいい?」こんな質問をよく受けます。
マレー語の必要性について、私の独断と偏見でこの質問にお答えしたいと思います。
結論:マレー語は話せなくても問題はない
いきなり結論ですが、マレーシアでは英語ができれば生活・ビジネスの両面で困ることは少ないです。
多くのマレーシア人は英語が堪能であり、英語さえ話せれば、多くの場合、不便は感じないはずです。
仕事、病院、レストランでの飲食やスーパーでのお買い物、ほとんど全ての場面において英語は通じます。
在住者の実感として、マレー語はプラスアルファで、できればなお良しといったところでしょうか。
しかし、在住歴が長くなればなるほど「やっぱりマレー語も勉強した方がいいのでは?」と感じることが多くなるのも事実です。
「英語ができれば困らないマレーシア」であってもなお、マレー語ができた方がいいと感じる理由やマレーシア語を勉強した方がいいケースについて、個人的な意見をご紹介します。
マレー語ができた方がいい理由3選
英語ができれば、生活・ビジネス両面のほとんどで困ることがないのはマレーシアの魅力の1つですが、それでも、マレー語ができるに越したことはないのもまた事実です。
それには、次の3つの理由があります。
行政関係の手続きに強くなる
コロナ禍で特に多くの人か感じているのが、この部分だと思います。
官公庁から出される文書は大半がマレー語で英語の翻訳がないことは少なくありません。
そんな時に翻訳アプリやマレーシア人に頼らなければらならないのは、なんとも心許ないものです。
親切な人が英語に翻訳して、S N Sなどで共有してくれることもありますが、正確性は疑問ですし、やはりタイムラグがあります。
スピードも重要なビジネスシーンにおいて、ダイレクトにマレー語が理解できると大きなアドバンテージになるでしょう。
また、税金関係の手続きなどは、書類がマレー語オンリーだったりします。
翻訳機に頼りながらではやはり時間がかかってしまうので、マレー語ができればなーと思う大きな理由の1つとなっています。
最新のニュースをゲットできる
現代において、最新最速のニュース・情報が得られるツールと言えば、やはりS N Sだと思います。
例えば、コロナ禍において今後予想されるマレーシアの政策などが、噂レベルではあるものの、S N Sで盛んにつぶやかれていたりします。(S N Sの情報を鵜呑みにするのはオススメしませんが、参考になるのもまた事実です。)
また、コロナワクチン接種会場の混雑具合など、タイムリーで非常に役立つ有益な情報がS N Sから得られたりします。
マレーシアでは、人口の過半数がマレー系マレーシア人、第一言語をマレー語としているので、S N Sではマレー語が使われていることが少なくなく、英語だと得られる情報が限定的になります。
マレー語は生の情報を得るために非常に強力なツールになり得ると感じています。
マレーシア人と仲良くなりやすい
仕事などでマレーシア人と接する機会がある人は、同僚とのランチタイムや客先でのちょっとした会話でこちらがマレー語を話すと場が和むのを感じることでしょう。
外国人が日本語を話してくれたら嬉しく感じるのと同様、日本人がマレー語を話すとマレーシアでは歓迎されます。
せっかくマレーシアにいるのであれば、現地の人ともできるだけ仲良くしたいですよね。
マレー語はお友達作りにおいても強力な武器の1つとなるでしょう。
マレー語を勉強した方がいい人ー3つのパターンー
個人的には、上記の3つの理由からマレー語を学びたいと考えていますが、こうした要因以外にも「マレー語を学ぶメリットがある人」がいると感じています。
特に、次の3つのパターンの人はマレー語を学ぶと良いのではないかと感じています。
既に英語がビジネスレベル以上の人
英語がすでに一定レベル以上に達している人にとって、次のステップとしてマレー語を学ぶのは悪い選択ではないはずです。
マレーシア生活の快適度が上がること間違いなしでしょう。
ただし、英語に不安がある人はマレーシア在住者であっても、まずは英語に取り組むことをオススメします。
マレーシア以外での汎用性が高いだけでなく、マレーシア生活・ビジネスにおいても日本人であれば学ぶべきはまず英語です。(外国人&マレーシア人の会話は英語で行われることが多いため。)
まずは英語・英会話に取り組み、英語が一定以上に達したら、次にマレー語を考えてみるといいでしょう。
長期間マレーシアに住む予定のある人
MM2Hなどの移住ビザ、仕事などで概ね3年以上マレーシアに住む予定がある人は、マレー語を学ぶ価値は高いのではないかと考えています。
役所関係の各種手続きやニュース・テレビを観たい時に快適度がアップします。
また、マレー語はインドネシア語と7割が同じとも言われており、マレー語を学ぶことで、概ねインドネシア語も理解できるようになる可能性が高いです。
英語だけでなく、マレー語・インドネシア語が分かれば、自身のチャンスや可能性が広がることでしょう。
マレーシア人と結婚している人
これはやや余計なお節介かもしれませんが、結婚となると、相手の家族とのコミュニケーションも必須となると思います。
また、相手の家族全員が英語・日本語に堪能であったとしても、マレー語ができたら、きっと喜ばれるのではないかなと思います。
マレーシア人と結婚となると、この先ずっとマレーシアとの関わりを持つことになると思いますので、マレー語ができれば、より生活も快適になりそうですよね。
まとめ:マレー語は必須ではないが、できればベター
結論は初めに述べたとおりで「マレー語はできなくても大丈夫」です。
しかし、「マレー語ができるとより良い」のもまた事実です。
マレーシアでの生活が快適になり、マレーシアに対する理解も深まることでしょう。
マレー語の学習は、学校である程度学ぶ英語と違って、文字通り1からのスタートになるので、学習のハードルが非常に高くなりますが、その分、できるようになった時の喜びは大きいでしょう。
もう私はしばらくマレーシアにいる予定なので、いつかマレーシアの人たちとマレー語で楽しいランチタイム、カフェタイムを楽しむ日を夢見ながら、少しずつ勉強していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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