学生時代に留学経験があったり、バックパッカーとして世界中を旅した経験がある人の中には「絶対に海外で働きたい」「将来的にではなく、初めから海外で働きたい」と強い希望を持っている人も少なくないことでしょう。
日本では、まだまだ新卒一括採用が一般的で、みんな同じ時期に就活を始め、順番に就職先が決まっていく・・・そんな杓子定規な世の中にも疑問を感じている学生さんも少なくないことと思います。
今回は、新卒で海外現地採用を目指すのはアリかナシか、元現地採用の筆者が自分の経験を元に、学生の皆さんに思うことをお伝えしたいと思います。
ズバリ結論!新卒で海外現地採用を目指すのはアリ?ナシ?
いきなり結論から入りますが、ズバリ答えは「ナシ」です。
もうこれは正直なところ、例外なし、どんなパターンの人であっても新卒から現地採用を目指すのは絶対に辞めた方がいいと言い切れるぐらい「ナシ」だと思っています。
現地採用だと主に東南アジア諸国のタイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピンあたりでの就職を考える人が多いと思いますが、国がどこであっても「新卒で現地採用を選ぶこと自体がNo」だと考えています。
それでは、なぜ私が新卒で現地採用という働き方を選ぶことをオススメしないのか、理由を3つ挙げてお話ししたいと思います。
「新卒」のカードはとても重要
たった一度しかない「新卒」というカードはその先転職するにしても、意外にもとても重要です。
新卒でどこの会社に入社したかはその後、第二新卒で転職活動をする時、キャリア採用を目指す場合でも、かなり見られているというのが個人的な感想です。
また、新卒で大手企業に入社できた場合は社会人としてのマナー(名刺交換のやり方など)やビジネスの基本的な知識(会計やエクセルなど)に関して、手厚い研修が受けられることが多く、これは新卒ならではの特権です。
新卒で現地採用で働いた後、日本に帰ってきて、キャリア採用を目指す場合でも、前職の会社名は重視されていることが多く、残念ながら海外の聞いたこともない会社だと、それだけで書類選考に通りにくくなる可能性が高いです。
初めからずっと海外で働くと決めている場合でも、何かの理由で日本に戻ってこなければならなくなった場合に、日本での社歴がないことは思った以上に転職のハードルが上がります。
「新卒」でどこの会社に入社するかは学生の皆さんが思っている以上に重要なので、安易に新卒の一度しかない枠を現地採用に使う必要はないと言えるでしょう。
新卒入社は今だけ、現地採用はいつでも
会社によっては、新卒採用しか採用を実施していない会社もあり、中途採用では入社ができない会社も少なくありません。
また、中途採用枠を用意している会社でも、欠員があった場合にのみ募集がかかるなど、採用枠は新卒と比べて非常に限られていることが多いので、そういった観点からも「新卒」という枠を安易に捨てる必要はないと考えます。
現地採用もその会社で欠員が出た時のみ、募集がかかりますが、基本的に多くの現地採用者が3年以内に帰国しているので、希望している会社が明確にある場合でも、多くの場合3年待てばその枠は空くと思っていいでしょう。
※現地採用は9割が3年で辞める説については、こちらの記事でご紹介しています。
まず新卒では日本の会社に入社し、社会人としての基礎固めをしながら、現地採用の会社について調べたりしても十分に遅くはないと言えるでしょう。
海外で働きたいなら、駐在員を目指すのがオススメ
海外で働きたいのであれば、現地採用ではなく、駐在員を目指すという方法もあります。
駐在員として海外で働く場合、あくまでも会社の指示に従うことになるので、行きたい国や時期は選べないことが多いようですが、近年は優秀な人材の流出を防ぐためにも、個人の事情や希望にも配慮した配属がなされることも少なくないようです。
待遇面が現地採用と駐在員とでは圧倒的に変 わってくることが多いので、まずは現地採用ではなく、駐在員を目指せる日本の会社に入社するのが良いと思います。
結論:新卒では、まず〇〇を目指そう!
上記の3つの理由の通り、新卒で現地採用を選ぶことにはデメリットしかないというのが個人的な思いです。
新卒で海外でキャリアをスタートすると、日本での社歴・職歴がゼロとなるので、日本に戻ってくることとなった時に、転職活動はハードモードになること間違いなしとだと思います。
また、新卒でしか入れない会社が日本にはまだまだある中、その貴重なチャンスを現地採用に使う必要はないと考えます。(現地採用は実際、待遇もあまり良くないことが多いので。。)
まだ、学生で新卒入社枠が使えるのであれば、まずは駐在員を目指せる会社に入社して海外で働くことを目指す方が、何十年と続く長いキャリア全体を考えるとプラスに働くのではないかなと感じています。
日本人である以上、なんだかんだ拠点は日本になることが多いと思いますし、ビザの関係上ずっと海外で働き続けたり、住み続けるのは、実際問題難しかったりもしますしね。
日本の将来はあまり明るいものが描けないのが昨今ですし、語学が堪能だったりすると、もはや日本で働く必要はないのでは?!という考えが出てくるのも分からなくはないのですが、まず新卒では、日本の会社に入社して、日本の職歴・社歴を積みつつ、海外で働く色々な方法を模索してみるのがいいと思います。
約2年間、マレーシアで現地採用として働いた経験を活かして、現地採用でのキャリアを検討している人にココナラで相談にも応じています!
新卒の方向けの相談にものっていますので、ご興味のある方は是非こちらの相談サービスも利用してみてください。
電話相談!マレーシア移住相談に応じます カメラoffでOKです!音声のみ、電話形式で相談可能です。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント